2018年7月28日土曜日

ファーブル昆虫記を読んでから60年以上経って実物を見た。



幼い頃にファーブル昆虫記を読みました。
その物語のなかで狩人蜂が蛾の幼虫に麻酔をかけて動けないようにして巣の中に運び入れ出入り口を石などで塞ぎ巣を隠します。
巣のなかで卵からかえった蜂の幼虫は麻酔をかけられて生きて動けない蛾の幼虫を餌にして成長します。
昆虫界の麻酔の名手の話にわくわくした事を覚えています。
それから60年以上経ちました。
先日その蜂と蛾の幼虫を偶然見る事が出来ました。

洗濯物を干そうと思って洗濯ロープを見ると芋虫のようなものを抱えた狩人蜂がいました。
急いで部屋に戻り水中撮影に使っているキャノンの100mm単焦点レンズで蜂と獲物を写しました。

しばらくすると蜂は獲物を抱えてふわっと浮き上がりどこかへ飛んで行きました。
獲物を巣に収めて卵を産むのでしょう。
何処かの斜面に巣を作って出入り口を石などで塞ぐのでしょう。
一人で想像してワクワクしました。

出来得ればシートン動物記の中に書いてあるウサギが後ろ脚で地面をトントンと叩く合図を見てみたいものです。
宮沢賢治は雪渡りの中で 狐が脚を踏みならす様子を キックキックトントン キックキックトントン と擬声音で表しています。
それを読んだ時に 狐もウサギも後ろ脚で合図をするのかなあ シートンの書いたアメリカやカナダのウサギと同じように日本のウサギも足で合図をするのかなあ と思いました。
そして狐やウサギの足の合図を見たのかもしれない宮沢賢治をとてもうらやましく思いました。


The yellow hunting wasp caught a brown caterpillar.
She settled on a yellow line.
She is a master hand of the anesthesia.

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